#MoreWorldForAgents
※これはg+の方で書いた、IngressユーザーにIngress以外の(尚且つ似ていて面白い)ものを紹介してみろというハッシュタグを受けて書いた内容。NINオタなら推さずに居られないだろ。
【作品名またはシリーズ名】
YEAR ZERO
【メディア】
マルチメディア
【クリエイター名】
NINE INCH NAILS
【Web上で詳細を知ることができるリンク】
全体像が発見されるまでの概要
http://www.nin.wiki/Timeline_of_Year_Zero_Discovery
『YEAR ZERO』の世界観
http://www.nin.wiki/Year_Zero_Research
http://www.nin.wiki/Year_Zero_World_Facts
Ingressのβ版から遡ること5年前の2007年、ナイン・インチ・ネイルズが作品リリースに併せてネット及びリアルイベントとして仕掛けた『YEAR ZERO』。ざっくり言えばジョージ・オーウェル『1984』と911に影響されていて、人の思想が政府によって検閲されていると共に、情緒面に関しても同時に上水道や薬剤経由で管理されているという社会。従ってストーリー自体も(主にレジスタンス側視点で)「The world around you is not what it seems」を地で行く内容。当初はTVシリーズ化する予定があったんだけど結局頓挫してしまったのが非常に惜しい。
大枠で言えばゲームでは無くアルバムリリース施策ではあったんだけど、リリース前から音源リークを待ち望むファン心理を逆手に取ってストーリーを追うように仕向けたインタラクティヴな一大イベントと化してた。
例えば、ツアーシャツから発覚したサイトの画面を全選択するとストーリーに関する特定のヒントが出てくるようになっていたり、新曲や世界情報を詰めたUSBメモリがライヴ会場のトイレにDeadDropしてあったりとか。アルバム自体にも色々盛り込んであって、温度変化するサーモクロム加工のCD盤面にはバイナリ変換された文字列が隠れていて、変換すると更に別の隠しサイトのURLになっていたり、其処でDL出来るwavから別のサイトへ行けたりとか。
仕掛ける方も暴く方も気が狂ってるレベルでw、リリース前後やその後の来日公演まで兎に角面白かった。流石にもう10年も前なので関連サイトは全て存在しないけども、英語サイトのまとめがあるので、ご興味があれば是非。
Nine Inch Nails - Survivalism (Director's Cut)
2007年当時に自分でまとめていた記述があったので以下転用。多少齟齬はあるかも。
・2月から始まった欧州ツアーで販売されたシャツから『IAmTryingToBelieve』と云うUMAチックな関連サイトが発覚。Parepinと云う(架空の)画期的な治療薬に重大な副作用、ひいてはバイオテロリズムの嫌疑があるのでは、と云う内容。
・mp3が入ったUSBメモリのDeadDropが相次いで会場トイレから発見。「MY VIOLENT HEART」の最後にノイズが含まれており、スペアナで視覚化するとジャケの4本指・通称“The Presence”の画像が、ID3タグからは国家と社会の悪意をリークする『AnotherVersionOfTheTruth』サイト。同時に『Consolidated Mail Systems』、『Be The Hammer』。更に芋蔓式に『105th Airborne Crusaders』、『Church of Plano』。
・「ME, I'M NOT」のDeadDrop(2433.mp3)をスペアナで視覚化すると216.333.1810(先頭に1を付けると電話番号)の画像が出現。更にこの番号にかけるとボイスレコーダーの再現が電話口で流され、その中から『U.S.wiretap』とサイト内ページが、また更にこの音声をスペアナで覗くと24.3.1の画像が出現。
・「IN THIS TWILIGHT」のDeadDropでは、同梱のinvetation.jpgから『Hollywood in Memoriam』サイト。
・会場にあった変なフライヤーから発覚した『Art Is Resistance』サイト。
・2/27にリリースされたライヴBD『BESIDE YOU IN TIME』ブックレットから『Secure Broadcast Informatics』(PASSWORD:matt26:45-46)と『Solutions Backwards Initiative』サイト。
・3月、nin.comのわざとらしいトレント・レズナーの画像から発覚した、体内IDチップ(パッケージ内側の聖書持ってる方・手首部分)に関する『Operation Swamp 0000』と『Operation Chip Sweep』サイト。
・再びUSBメモリのDeadDrop。「SURVIVALISM」PVと、PV内に隠されたメッセージから『Judson Ogram Correctional Facility』、『The Water Turned To Blood』(PASSWORD:Ephesians 6:12)、『Hollywood in Memoriam』、シングル『SURVIVALISM』通常盤の裏側から製薬会社の『Cedocore』サイト。更に限定盤のボールドから、第二の薬と思しき『Hycephamitamyn-η』ページ。
・3/27、上記のどこかのサイトからメアドを登録した人に返信があり、『The Price of Treason』と、その内容から『Open Source Resistance』サイト。またこの頃リスニングパーティーが開催、その時予約した人にリトグラフがプレゼントされ、その左上からメールキー発行システム『The Mailstrom』と関連ページその1、その2。またその2から『Brian Tsunoda』。
・4月、『yearzero.nin.com』でアルバム全曲試聴。「ANOTHER VERSION OF THE TRUTH」内のモールス信号から『Grace The Teacher』、「THE GREAT DESTROYER」でLRの位相がいきなり変わる部分から、RedHorseと云うウィルスに関する『Red Horse Vector』。
・4/15、『YEAR ZERO』アルバムリリース。サーモクロムの盤面を温めた時に浮かぶバイナリをASCIIコードに変換して『Exterminal』サイト。ブックレットのクレジットにその儘表記されてあった『Free Rebel Art』、パッケージ背面の紙にある「18664456580」に愛国者面して密告しようとすると、US Bureau of Moralityからのメッセージ。
・US盤&EU盤のブックレットのラインコードから『Viability Index』。多分「MEET YOUR MASTER」に関係するページ。googleのキャッシュから『Mining For Life』。
・『OSR』関連で、件のレジスタンス活動を再現したシークレットライヴ(使い捨ての携帯電話で招集をかける周到ぶり)。現地の壁面には“The Presence”と兵士に関するマンガサイト『One Country At A Time』。
・関連サイトのサブネットマスクから類推した総当たりポートスキャンで『Act Patriotic』。
・『OSR』のチケット代りとなったプリペイド携帯に入った不在メッセージから『Hour of Arrival』。また、『yearzero.nin.com』経由で配布されていた「CAPITAL G」マルチトラックをスペアナ解析して、『Exhibit 24』。関連サイトのほぼ全てにリンクされたページ。