いろんなひとがやってるのでやってみた。他ジャンルも含めたら20枚ないと足りないので、全体的に音作り&コード感エグめ、複雑な構成、ドラムが良い、聴いた後のカタルシス、という共通点で深々と突き刺さり続けている9枚を。大体90年代だな。
PIG / Sinsation
インダストリアルとゴスにオケを混ぜた才人、の筈だが売れず、現在はたまにダルい曲しか作らないスタジオ経営おじさん化。とてもノイバウテンやフィータスと一緒に仕事してたとは思えん。でもまあ好きだけど。
King Crimson / The Great Deceiver
ひたすらビルブラ先生の逸脱っぷりとジャストっぷりを愛でるのに最適な一枚。動画に1973と出てるけど1974年6月30日プロヴィデンス公演。
The Mars Volta / Frances The Mute
元・現At The Drive-in(童貞ちゃうわの空耳で有名なアレ)のアフロ二人組によるバンド。アチラのストレートさとは違いコチラはプログレ+ラテン。ライヴは何度か行ったけど、狂乱という言葉がぴったりだった。この時のドラマーはジョン・セオドア。
MINISTRY / FILTHPIG
近年はすっかりただの一つ覚えスラッシュとなってしまいましたがこの頃はエグさが大層輝いててねえ。
NINE INCH NAILS / THE FRAGILE
魂の一枚。初来日初日公演は「The Way Out Is Through」の演奏とスクリーン演出で泣くかと思った。近年では肉体改造に成功してやたらマッチョな作ばかりになったけどそれもまた良し。
KMFDM / NIHIL
曲調からジャケに至るまで、己を確立したこの頃から現在までちっとも変ってない金太郎飴バンド。インダストリアル文脈で語られるもののどう考えてもEBM。技や個性で言えばこれ以前の方が実は尖ってて面白いです。曲調はアッパーなのにライヴはダルい。
Metallica / St. Anger
ニューステッドが脱退したとか音がメタルっぽくないとかでファンから不興を買った作だけど寧ろこれ良いけどな。めっさチューン高いスネアとかラウドロック寄りの音作りとか。
Primal Scream / XTRMNTR
「Accelerator」でのケヴィン・シールズの潰し技もさることながら、テープエコーを織り交ぜたひたすらグルーヴ攻めな「Blood Money」が良い。プロモ盤収録verだともうちょっと長い。
Tool / 10000 Days
殆ど「Vicarious」の完成度が全て。この曲だけの為に五年待った甲斐はあったなーと当時感じたものだけど、次回作はあと何年待てばいいんだい(現在8年目)。