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On (and off) The Road 1981-1984 / King Crimson

On (and off) The Road 1981-1984 / King Crimson
80年代は興味が無いから今回のボックスセットは見送りだな、と言っていたが、あれは嘘だ。底値を狙って密かに予約していた。
1981年初来日公演の音源が何故かブート音源そのままだったり(何故これが収録に至ったのかも一寸判り難い)、フレジュスの音源がやたらあったり、80年代クリムゾン最後となる1984年モントリオール公演『Absent Lovers』がリマスタリングも何もしてなかったりと、中身的には若干の寄せ集め感が拭えない。ミュンヘン公演の追加音源は良いが、これも別ソースであれば元々はKCCCで既にCD化されていたものなので特に真新しさは無い。音質の良さとパフォーマンスで言えば1982年7月のフィラデルフィア公演の方が高いので、どうせ重複するならこちらの音源をリマスタリング収録した方が良かったのでは、と思ってしまう。未CD化のサウンドボード音源であれば、1982年8月のモントリオール公演もあった訳で、なんでこんな選択なのか、という疑問が浮かびっぱなしだ。信者なめんな。
但し、初公開音源として1982年7月末のアズベリーパーク公演があり、前日のフィラデルフィア公演よりもセットリストは揃っている。「The Howler」と「Neal And Jack And Me」が収録されているサウンドボード音源は意外と無かったりするので有難い。音質も大体前日と似た感触で、高域を若干持ち上げればより良くなる。
後は『Larks' Tongues in Aspic: The Complete Recordings』のメインと言ってもいい「Keep That One, Nick」に準えた、80年代各アルバム毎のセッション編集音源。多少の未発表テイクと本採用テイクでのパーツ編集で構成されているが、「Are you recording Gary?」では、何故かこれまで収録されなかった(本採用版より良いのではと思える)「Larks' Tongues in Aspic Part III」デモテイクが中心。
また、1982年フレジュス公演と1984年日本公演の映像をまとめたDVD『Neal And Jack And Me』の内容に、来日時のフッテージを追加して再録してある辺り、既に所持している身としては矢張り真新しさには欠けるものの、パッケージとしては大分思い切ったことをしている。

『Three of a Perfect Pair』は過去流出したデモ音源が多いのでもっと充実するかと思ってたら、そうでもなく、KCCCで過去リリースされた『Champaign Urbana Sessions』と『Rehearsal & Blows』からの抜粋+α程度で、その他未発表分は上述のセッション編集音源に回されている。『Three of a Perfect Pair』リマスター盤の追加音源としては、ビルブル先生が中心となる15分超のセッション「Industrial Zone C」が初出(但し前半の一部分は『Rehearsals & Blows 1983』の「An Entry Of The Crims」で既発)。
『Beat』は大方の想像通り、大した追加は無し。今回のオルタネートミックスの他、「Neal And Jack And Me」の別テイクと、1982年3月オックスフォード公演でだけ演奏された没曲とそのスタジオデモが「Absent Lovers」と適当に名付けられて収録。

80年代クリムゾンはスタジオ盤だと本当にしょぼい音なのだけど、矢張りライヴ音源となると非常に良くなる。

 

フレジュス公演の「Waiting Man」。ブリューのやれることが全部詰まった映像。

デモ段階では「Larks' Tongues in Aspic Part III」と混じっていた「Sleepless」。

「Thela Hun Ginjeet」ではあるが、フリップに言われてブリューがテレコを持って歩いたら警官に尋問されて怖かったでござる、の内容を付け足した「The Terrifying Tale Of ~」の方。

『Beat』は際立ってメロディアスな楽曲で固められた所為か、この時期の3枚の中では最もインパクトの無い扱いをされているものの、「The Howler」「Neurotica」など勢いがあってライヴ映えする曲は意外と多かった。特に後者は1990年代後半、2010年代のラインアップでも演奏された。

この音質および演奏レベルの音源が残ってて良かった「Dig Me」。

シリーズでは最も残念な出来の「Larks' Tongues in Aspic Part III」。モントリオール公演音源では大分格好良くなっている。気の抜けた後半はあまり変わらず。

 

 

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